
【松葉(マツバ)の生薬情報】
【生薬名】
松葉(マツバ)
【基 原】
マツ科の常緑針葉高木、アカマツの葉。
【主成分】
ピネン、ジペンテン、リモネン、フェランドレン、ボルネオール、ビタミンA,C、クエルセチンなどが含まれる。
【臨床応用】
リュウマチなどの麻痺、関節痛、湿疹、浮腫、打撲傷に用いる。新鮮なアカマツの葉を焼酎に漬けた松葉酒や松葉を布袋につめて浴槽につける松葉湯のほか、松葉茶や松葉タバコなどにも利用される(後述)。
【用 量】
10〜15g
【コメント】
◎松葉酒のつくり方
松葉350gをよく洗って水きりし、細かく刻んで、グラニュー糖100g、ホワイトリカー1.8リットルとともに瓶に入れ、3ヶ月ほど寝かせた後に布巾で濾す。
◎松葉茶のつくり方
一センチほどに刻んだ松葉を天日で乾燥させ、フライパンで空炒りすした後、ミキサーで粉末にする。その後は密封できる容器に保存する。飲み方は湯のみに茶さじ一杯分を入れ熱湯をそそぎ、少し冷まして飲む。
◎松葉の入浴剤のつくり方
家庭の浴槽の場合1回200〜250gの松葉を、まずは樹脂成分が残らないようにぬるま湯でよく洗う。その後、鍋に入れ、水から火にかけて15〜20分間煮出した煮汁のみを、布でこして浴槽に加える。
※取り扱い上の注意
1.天然物(生薬)の性質上吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。
2.特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
3.本品には品質保持の目的で窒素ガス(不活性ガス)を封入しております。生薬の特質に応じて、脱酸素剤又は乾燥剤を封入している場合がございますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。
※上記内容は情報として掲載しております。