
【木瓜(モッカ)の生薬情報】
【生薬名】
木瓜(モッカ)
【基 原】
バラ科 Rosaceae 貼梗海棠 Chaenomeles lagenariakoidz.(ボケ)の成熟果実を乾燥したもの。(注意:華南で食用にする果実の木瓜(パパイヤ)とは異なる)。このほかカリンC. Sinensis (Thovin) Koehne も用いる。
【性 味】
味は酸、性は温。(帰経:肝・脾経)
【主成分】
saponin ・ malic acid ・酒石酸・ limonic acid・ビタミンC・ tannin など。
【臨床応用】
生薬分類は、去風湿薬。中薬の効能は平肝舒筋、和中去湿。風湿による関節痛、筋脈のひきつりと脚気腫痛に用いる。また、激しい嘔吐、下痢に下腿腓腹筋痙攣を伴うときにも用いる。
【用 量】
5〜9g
【コメント】
風湿による痺痛に対する常用薬で、筋脈の引きつりに使用する。
※取り扱い上の注意
1.天然物(生薬)の性質上吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。
2.特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
3.本品には品質保持の目的で窒素ガス(不活性ガス)を封入しております。生薬の特質に応じて、脱酸素剤又は乾燥剤を封入している場合がございますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。
※上記内容は情報として掲載しております。