
【蔓荊子(マンケイシ)の生薬情報】
【生薬名】
蔓荊子(マンケイシ)
【基 原】
クマツヅラ科 Vervenaceae 単葉蔓荊 Vitex rotundifolia L.f.(ハマゴウ)の成熟した果実を乾燥したもの。
【性 味】
味は苦・辛、性は微寒。(帰経:肝・膀胱・肺経)
【主成分】
精油(camphene など)・ flavon 配糖体 C15H5O2(OH)2・ (OCH3)3 ・ビタミンA・ alkaloid など。
【臨床応用】
生薬分類は、辛凉解表薬。中薬の効能は疏散風熱、清利頭目。外感風熱による頭痛、偏頭痛に用いる。風熱上擾、眼赤腫痛、多涙証に用い、風湿による痺痛、肢体のしびれにも用いる。
【用 量】
3〜9g
【コメント】
つきくだいた麻子仁を化膿していないセツに外用すると効果がある。また、分娩時に子宮収縮力が弱いときに麻子仁を服用すると子宮収縮を補助する。
※取り扱い上の注意
1.天然物(生薬)の性質上吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。
2.特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
3.本品には品質保持の目的で窒素ガス(不活性ガス)を封入しております。生薬の特質に応じて、脱酸素剤又は乾燥剤を封入している場合がございますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。
※上記内容は情報として掲載しております。