
【阿膠(アキョウ)の生薬情報】
【生薬名】
阿膠(アキョウ)
【基 原】
ウマ科 Equidae Equus asinus L. (ロバ)の除毛した皮を煮つめてつくったニカワ塊。蛤粉で炒って珠にしたものを阿膠珠という。
【性 味】
味は甘、性は平。(帰経:肺・肝・腎経)
【主成分】
gelatin ・ collagen を含む。加水分解により lysin ・ arginine ・ histidine ・ cysteine などを産生する。カルシウム・イオウも含む。
【臨床応用】
生薬分類は、養血薬。中薬の効能は補血止血、滋陰潤肺。吐血、衄血、血便、不正性器出血に用いる。また、血虚による眩暈、心悸などの病証に用いる。陰虚肺燥による咳嗽や、煩躁、不眠などの病証に用いる。
【用 量】
3〜15g。煎剤に用いる時は、残渣を除去した煎汁に溶かして服用する。
【コメント】
阿膠はしつこくて消化されにくいので消化器の弱い人は注意。
※取り扱い上の注意
1.天然物(生薬)の性質上吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。
2.特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
3.本品には品質保持の目的で窒素ガス(不活性ガス)を封入しております。生薬の特質に応じて、脱酸素剤又は乾燥剤を封入している場合がございますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。
※上記内容は情報として掲載しております。
【阿膠(アキョウ)を使用している漢方処方】