
【烏梅(ウバイ)の生薬情報】
【生薬名】
烏梅(ウバイ)
【基 原】
バラ科 Rosaceae 梅 Prunus mume Sieb. Et Zncc. (ウメ)の未成熟の果実を乾燥したもの(核をとりのぞいたもの)。
【性 味】
味は酸・渋、性は温。(帰経:肝・脾・肺・大腸経)
【主成分】
citric acid ・ sitosterol ・ oleanolic acid 様の物質。
【臨床応用】
生薬分類は、収渋薬。中薬効能は斂肺、渋腸、生津、安蛔。肺虚による慢性咳嗽に用いる。また、五味子とほぼ同様に用いるが、止瀉・止血の効果は五味子よりすぐれている。胼胝(たこ)・鶏眼(うおのめ)には烏梅膏を外用する。まず局部を湯でふやかしてけずりとり、そのあと薬を塗ってガーゼをあて包帯する。24時間毎に包交する。
【用 量】
3〜15gを煎じて服用する。
【コメント】
薬性は酸渋であるので、熱証・表証があるときに使用しない。酸味があるので、胃酸過多には用いない方がよい。
※取り扱い上の注意
1.天然物(生薬)の性質上吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。
2.特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
3.本品には品質保持の目的で窒素ガス(不活性ガス)を封入しております。生薬の特質に応じて、脱酸素剤又は乾燥剤を封入している場合がございますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。
※上記内容は情報として掲載しております。