
【霍香(カッコウ)の生薬情報】
【生薬名】
霍香(カッコウ)
【基 原】
シソ科 Labiatae 霍香 Agastache rugosa ( Fisch. Et Mey.) O. Ktze. (カワミドリ)の全草(広東では広霍香を用いる)。茎枝を霍香梗という。
【性 味】
味は辛、性は微温。(帰経:脾・胃・肺経)
【主成分】
葉と茎は、methyl - chavicol C10H12O などからなる精油・ tannin ・苦味質などを含んでいる。
【臨床応用】
生薬分類は、去暑薬。中薬の効能は発表解暑、化湿止嘔、行気止痛。湿阻中焦、運化失調による上腹部の膨満、食欲不振、吐き気、嘔吐に使用する。夏季の感冒や生もの、冷たいもの、不潔な食物を食べたことにより、発熱、頭痛、腹が脹る、嘔吐、悪心、下痢などに使用する。
【用 量】
6〜15g
【コメント】
陰虚火旺・胃熱による嘔吐には使用しない。
※取り扱い上の注意
1.天然物(生薬)の性質上吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。
2.特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
3.本品には品質保持の目的で窒素ガス(不活性ガス)を封入しております。生薬の特質に応じて、脱酸素剤又は乾燥剤を封入している場合がございますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。
【霍香(カッコウ)を使用している漢方処方】