
【牽牛子(ケンゴシ)の生薬情報】
【生薬名】
牽牛子(ケンゴシ)
【基 原】
ヒルガオ科 Convolvulaceae 牽牛 Ipomoea hederacea Jacq. の成熟種子を乾燥したもの。黒色のものを黒丑、白色のものを白丑という(日本では黒牽牛子・白牽牛子という)。一般には黒いものをよく用いる(日本では製薬上仕上がりの色から白牽牛子が喜ばれる。成分は変わらない。)が、現在は多くの薬店で黒白を区別しないで用いている。
【性 味】
味は苦、性は寒。有毒。(帰経:肺・腎・大腸経)
【主成分】
pharbitin 約2%(樹脂配糖体で、牽牛子脂ともいう)・脂肪油約11%など。
【臨床応用】
生薬分類は、峻下逐水薬。
中薬の効能は瀉下、逐水、去積、殺虫。
【用 量】
3〜9gを煎じて服用。
【コメント】
虚弱状態の人及び妊娠中の婦人には禁忌である。
※取り扱い上の注意
1.天然物(生薬)の性質上吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。
2.特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
3.本品には品質保持の目的で窒素ガス(不活性ガス)を封入しております。生薬の特質に応じて、脱酸素剤又は乾燥剤を封入している場合がございますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。
※上記内容は情報として掲載しております。
【牽牛子(ケンゴシ)を使用している漢方処方】
首より上の薬など