
【石斛(セッコク)の生薬情報】
【生薬名】
石斛(セッコク)
【基 原】
ラン科 Orchidaceae 細葉石斛 Dendrobium hancockii Rolfe、金釵石斛 D. nobile Lindl. (コウキセッコク)の新鮮な茎あるいは乾燥したもの。広東省産のものは銅皮石斛 D. crispulum K. Kimura et Migo (キバナドウヒセッコク)と鶏爪蘭 D. Kwantungense Tso (シロバナドウヒセッコク)である。
【性 味】
味は甘、性は微寒。(帰経:肺・胃・腎経)
【主成分】
dendrobine C16H25O2N ・粘液質・デンプンなど。
【臨床応用】
生薬分類は滋陰薬。中薬の効能は養胃生津、滋陰除熱。石斛の特徴は胃陰を養い、津液を生化するので、熱病が津液を消耗するあるいは胃陰不足による口渇、舌の乾燥などに用いる。石斛はよく腎陰を滋養し、虚熱を清ますので、陰虚で津液が損なわれ、虚熱が退かない場合に用いる。
【用 量】
6〜12g
※取り扱い上の注意
1.天然物(生薬)の性質上吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。
2.特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
3.本品には品質保持の目的で窒素ガス(不活性ガス)を封入しております。生薬の特質に応じて、脱酸素剤又は乾燥剤を封入している場合がございますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。
※上記内容は情報として掲載しております。
【石斛(セッコク)を使用している漢方処方】
鹿茸大補湯など