
【卑解(ヒカイ)の生薬情報】
【生薬名】
卑解(ヒカイ)
【基 原】
ヤマノイモ科 Dioscoreaceae 粉卑解 Dioscorea sativa L. の地下根茎を乾燥したもの。
【性 味】
味は苦、性は平。(帰経:肝・胃経)
【主成分】
dioscorea saponin など多種の steroid saponin 。総 saponin は加水分解後 diosgenin を生成する。
【臨床応用】
生薬分類は、利水滲湿薬。中薬の効能は利湿濁、去風湿。利湿でき清濁を分別し、湿濁を除去することができるので、膏淋の常用薬として使われる。また、風湿による痺痛、腰痛や、皮膚湿疹・慢性皮膚炎・膿疹などの湿熱証にも使用する。
【用 量】
5〜12g、24〜30gまで用いてもよい。外用適宜。
※取り扱い上の注意
1.天然物(生薬)の性質上吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。
2.特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
3.本品には品質保持の目的で窒素ガス(不活性ガス)を封入しております。生薬の特質に応じて、脱酸素剤又は乾燥剤を封入している場合がございますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。
※上記内容は情報として掲載しております。