
【冬虫夏草(トウチュウカソウ)の生薬情報】
【生薬名】
冬虫夏草(トウチュウカソウ)
【基 原】
バッカクキン科 Clavicipitaceae 冬虫夏草菌 Cordycips sinensis ( Berk. ) Sacc. (フユムシナツクサタケ)の子実体(子座)と寄生主の幼虫の死体を乾燥したもの。この菌は鱗翹目の昆虫の幼虫体内に寄生する。冬期に虫体の養分を吸収して幼虫を枯死させ、夏期に虫体の頭部から発芽して棒状の菌核(菌座)を形成して草になるため、この名がついた。
【性 味】
味は甘、性は温。(帰経:肺・腎経)
【主成分】
quinic acid の異性体の cordycepic acid C7H12O6 ・ cordycepin
【臨床応用】
生薬分類は、補陽薬。中薬の効能は益腎補肺、止血化痰。虚証に属する慢性咳嗽、喘息、痰に血が混じるなどに用いる。
【用 量】
9〜15g
※取り扱い上の注意
1.天然物(生薬)の性質上吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。
2.特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
3.本品には品質保持の目的で窒素ガス(不活性ガス)を封入しております。生薬の特質に応じて、脱酸素剤又は乾燥剤を封入している場合がございますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。
※上記内容は情報として掲載しております。