
【訶子(カシ)の生薬情報】
【生薬名】
訶子(カシ)
【基 原】
シクンシ科 Combretaceae 訶子樹 Terminalia chebula Retz. (ミロバラン)の成熟果実を乾燥したもの。核を取り除いたものを訶子肉という(タンニンの含有量がやや多い)。
【性 味】
味は苦・酸、性は平。(帰経:肺・大腸経)
【主成分】
tannin (20〜40%) ・ chebulic acid C41H34O27 ・ chebulin C28H48O4 ・ ter chebin C41H30O26 など
【臨床応用】
生薬分類は、収渋薬 。中薬の効能は渋腸、斂肺、下気、利咽。慢性下痢、慢性赤痢、脱肛、肺虚による咳嗽あるいは嗄声を伴う慢性咳嗽に用いる。
【用 量】
3〜9g
【コメント】
慢性の下痢と咳嗽に対する常用薬である。 急性のものには用いない。
※取り扱い上の注意
1.天然物(生薬)の性質上吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。
2.特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
3.本品には品質保持の目的で窒素ガス(不活性ガス)を封入しております。生薬の特質に応じて、脱酸素剤又は乾燥剤を封入している場合がございますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。
※上記内容は情報として掲載しております。