
【牡蠣(ボレイ)の生薬情報】
【生薬名】
牡蛎(ボレイ)
【基 原】
神農本草経の上品に収載。カキ科 Ostreidae 牡蛎 Ostrea gigas Thunb. (カキ)の貝殻。
【性 味】
味は鹹・渋、性は微寒。(帰経:肝・胆・腎経)
【主成分】
炭酸カルシウム(80〜95%)・リン酸カルシウム・硫酸カルシウム・有機成分のkeratin など。
【臨床応用】
生薬分類は、重鎮安神薬。中薬の効能は平肝潜陽、軟堅散結、収斂固渋。牡蠣には平肝潜陽や軟堅散結の効能があるので、煩躁不安、動悸不眠、眩暈めまいおよび耳鳴りなどの症状や、頸部にできる瘰癧などに使用する。また、胃酸を中和したり、収斂固渋の作用があるので、他汗に使用したり遺精、帯下、崩漏にも使用する。
【用 量】
1回0.3〜1g。1日2〜3回を煎じて服用。
※取り扱い上の注意
1.天然物(生薬)の性質上吸湿しやすいものがありますので、保存には十分ご注意ください。保存が悪いとカビ、虫害等の発生する原因になることがあります。
2.特に開封後は、湿気を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
3.本品には品質保持の目的で窒素ガス(不活性ガス)を封入しております。生薬の特質に応じて、脱酸素剤又は乾燥剤を封入している場合がございますので、一緒に煎じたり、食べたりしないようにご注意ください。
※上記内容は情報として掲載しております。
【牡蛎(ボレイ)を使用している漢方処方】